あの日から二日後の朝。
あたしは学校の校門前にいた。
あの日の翌日、昨日は学校に行ける元気はなくて...
結局お母さんに無理を言って休んでしまった。
けれど、今日は言い訳も通じず...
「行きなさいっ。」
と一喝され、今に至る。
「...はぁ...。」
あたしは2年生のゾーンに近寄らないで、コソコソと不自然に教室へ向かった。
「あっ。るいっ!」
なぜか留美とさくらが久しぶりに会ったように思える。
「おはよう!大丈夫?ってか、目腫れてるよっ。」
「おはよ。あははー...ちょっとね。」
あたしは笑って誤魔化した。
昨日もだいぶ泣いちゃったから...
最近泣いてばっかりのあたし。
重すぎだよね。
「...るい。」
聞き心地の良い声色があたしを呼んだ。
――――――え...?
見ると、突然視界に現れた色素の薄い髪...
日差しを受けてキラキラと輝くのは...
「...ハルキ...」
...どうしてハルキがいるの?

