保健室がある校舎は、教室がある校舎とは正反対で、人気がなく静かだった。 なんだか心なしか肩が重い。 頭もガンガンするし。 今ならすぐ泣けちゃうよ...。 ガラガラっと戸を引いて、保健室へ足を踏み入れる。 木村先生は...いないみたい。 校舎が分かれてるから、こっちにいないことの方が多いのかな? 上履きをポンっと脱いで、白いベッドに横たわる。 「...はぁ...。」 思わず出てしまったため息。 こんなんじゃ、幸せ逃げちゃうよね...。 視界がぼやけてきたとき。 「るい。久々じゃん?」