倉庫へ行くと目の前の光景に絶句したあたし。


いくらなんでも多すぎでしょっ。

どんだけボール消費するのよっ。


予想を遥かに超えるバスケットボールの山。


なっ、泣きそう...


あたしは涙を堪えて(?)渋々ボール磨きを始めた。




何よぉ...。


ミドリ先輩も市崎先輩も~...


年下だからって真剣に答えてくれないっ。


ミドリ先輩はあたしの質問を上手くかわして逃げてくし。


バスケ部マネの仕事ってハンパなく多いし、汗臭くなるし、メイクを念入りにしても意味ないし、ネイルはできないし...


はぁ...


ため息が出た。



心はだるだるモードでも、黙々とボールを磨いていくあたし。


バスケットボールってちゃんと磨かないと汗とか付いちゃってて、ドリブルしにくいらしいんだよね...


あたしが磨いてるボールが使われて、役に立ってるのなら嬉しいから、マネ続けてるんだけど...


時々むなしさを感じるときもある。


でも行きつく答えは、マネを続けるって答えと、市崎先輩が好きって答え。


適当にあしらわれても、無視されてもスルーされても馬鹿にされても...




「好き...」



「何が好きなんだ?」