「貸してみ!こういうときは...」
「ちょっと...!」
笑い終わったらしい留美が、あたしの携帯を奪って、メールを作り始めた。
「よし、送信♪」
って...速っ!
慣れた手つきで打ち込み、勝手に送信しちゃった留美。
ちょっと!ちょっと!
何て送ったのよ...!?
慌てて送信ボックスを見ると、
《今日の放課後一緒にどこか行ってください♪》
...
「るぅ~みぃ~!」
「ぎゃ!ちょ、るい!ひゃ、ひゃはははははっ。」
留美の横腹を思いっきりくすぐる。
もう!変なこと送って...!
「ちょ、ひゃ、ぎっ、ギブ!るい~っ!」
ばかばか留美!
あたしはそんなキャラじゃなーい!
留美の言葉をスルーし、くすぐり続けるあたしに、
「ちょっと、るいっ。返信来たんじゃない?」

