「やるじゃん。」
あたしの左隣で観戦している副部長が二ヤリと笑いながら言った。
その隣の爽司は気難しい表情で。
「すごい...。」
片や、あたしの右隣の璃乃ちゃんも、感心した表情で試合に見入っている。
「試合終了!Bチームの勝利ー!」
Bチームはハルキを含めた、二年生のチーム。
Aチームの先輩はヘトヘト。
みんな、バスケ上手なのに。
先輩を負かすなんて、ハルキはすごい。
「るい!どうだった?」
試合が終わるなり、あたしの方へと近寄ってきたハルキ。
あたしは拍子抜けしてた。
「ハルキ、経験者なの?」
「中学のときに、教えてもらってたんだよ。」
「へぇ...そうなんだ。」
こんなにバスケが上手いなんて。
ハルキは謎が多い、としみじみ思った。
「瀬戸!お前、やるなっ。」
「...どーも。」
ハルキの肩をばしばし叩いて、褒め称える副部長。
ものすごいフレンドリーだけど、ハルキは迷惑そうな表情...。
「爽司と張り合えるんじゃないか?」

