「...ふーん。」
ハルキはつまらなそうに返事をして、部室のドアを開けた。
むっとした男子特有の匂い。
いろいろな香りの制汗剤や、汗の匂いが入り混じった何とも言えない匂い。
マネージャーはあたしも璃乃ちゃんも女だから、服はちらかさずにロッカーに入れてくれてるけど。
やっぱり、慣れないなぁ。
「あ、ジャージ持ってない?
じゃあ、コレっ。
着替えたら体育館行こうね!」
隅に重ねられた予備のジャージをパパっと手渡して、部室を出る。
二分も経たないうちに、ハルキが出てきた。
いつも制服の格好しか見たことないから、なんだか新鮮。
決してオシャレとは言えないジャージも、ハルキはごく自然に着こなしてる。
うん、やっぱりカッコイイ人は何着ても似合うんだな。

