まだ困惑気味のあたしに背を向け、爽司の方に振り返ったハルキ。
目を合わせた爽司は...ハルキを睨みつけてるようにも見える。
「いいんじゃね?」
そっけなく答えた爽司に、フっと笑みを零す。
「じゃ、ヨロシク。」
...何だか、ハルキ。
いつもと違う?
横顔をチラっと見ると、今まで見た事もないくらいに、にくったらしい顔してるし。
爽司も睨みを利かせてるしっ。
二人の間にバチバチと火花が散ってるような感じがするんですけど!
「おいおい、二人とも。
睨んでないで、仲良くしろよな。」
そう言って二人の間に入り宥めるのは、副部長の三宅 靖二(みやけ せいじ)先輩。
爽やかなスポーツマン風の三宅先輩。
こうした部員のケンカや争い事を宥める、フォロー役。
「別に睨んでるつもりないっすけど。」
「まあそれはいいから、早く着替えて来い。瀬戸。」
三宅先輩に促されて、部室へと足を向けるハルキ。
ふぅ...。三宅先輩に感謝。
ハルキと爽司がケンカするなんてやだもんね。
あたしはほっと胸を撫で下ろした。
「るい、案内して?」

