机の上の一枚の写真を手に取る。


そこには美人な女の人と、今より少し幼い爽司のツーショット写真。

二人とも花がぱっと咲いたような、満開の笑顔。


この女の人、誰だろう?


この爽司、中学生くらいだよね。

学ラン着てるし。


もしかして...元カノ?


この幼い爽司もカッコイイ......




「何見てんだよ。」


「うきゃ!」


背後から爽司の声がして、手から写真が抜き取られた。


ビックリして、バカみたいに奇声を発したあたし。



「ばーか。」


抜き取られた写真は、机の引き出しにしまわれてしまった。