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「何か飲む?」


「えっ、あ、お構いなく!」


「何キョドってんだよ。」



き、き、来ちゃいました!

爽司ズ・ホーム!


珍しく笑いながら、飲み物を取りに部屋を出て行った爽司。


男の人の部屋に来たのは、初。

ものすごっく緊張してガチガチなあたし。


ぐるりと部屋を見渡すと、シックにまとめられた爽司らしい部屋。

しかも広いし。
 
床に物ひとつ落ちていない。

黒のベットカバーはキレイに畳まれている。

机も整理整頓されてて、ほんとにキレイ。


やっぱり部屋だけでも性格表れるよね...。


あたしの部屋はちらかってるわけじゃないけど、服をベットの上に放置してる時がある。

って...女子としてどうなの、あたし。

爽司を見習わなければ...。




ふと、本棚がないことに気が付いた。

机の上に参考書やらは整理されてるけど、それ以外の本は一切見当たらない。



本、読まないのかな?

あたしは割と小説が好きで、いろいろなジャンルの小説持ってるんだよね。







...机の上が気になる。

座るときチラっと見えたんだけど、一枚写真があったんだよね。


あたしは腰を上げて、机に近寄った。