「ん。ちょっと待って。」
ハルキはミルクコーヒーを飲み干し、立ち上がった。
あたしもぬるくなったダージリンティーを飲み干す。
初めて飲んだダージリンティーは程よい苦みのなかに甘みがあって、後味がすっきりしてて。
何となく、ハルキみたいって思った。
「やっぱさみぃ。」
カフェを出たあたし達はスーパーに向かった。
スーパーなんてあたし一人でも行けるのに、「さみぃ」って言いながらも文句は言わず、付き合ってくれてるハルキ。
スーパーに着くと、あたしは卵やら牛乳やら薄力粉やら大体の材料をカゴに入れた。
買い物は5分で終わってしまった。
「んじゃ、帰るか。」
家路へと着くあたし達。
なんか、ハルキに付き合ってもらった意味なかったかも。
悪いことしたかなぁ...。
「今日はありがとね。ハルキ。」
「おー...。」
よほど寒いのか、ハルキの頬っぺたは真っ白で、鼻は少し赤くなっている。
始終ポケットに手をつっこんで、肩を怒らせてる。
ハルキもマフラーをしてない。
「マフラー欲しいね?」
「ああ。首の寒さやばい。」
「だよね。」
なんだか、ハルキの隣は変な気を遣わなくて楽だな(離れたいときもあったけどね)。
爽司の隣はいつもドキドキしていつまで経っても緊張しちゃうもん。
素のあたしでいられる気がする。

