「...好きなヤツになら、何もらっても嬉しいと思うけど?」
あたしがダージリンティーに口を付けようとしたら、前振りも無くハルキが答えた。
「そうかな...。
アクセサリーとかが無難かな?」
「定番すぎんだろ。もっとひねれよ。」
「時計...とか?」
「アイツ、時計してんの?」
「してない...。」
良い案が全く出ない。
あたしとしては、ホントに喜んでもらえるものをあげたい。
微妙なものあげたくないもん。
「料理...とかは?」
「え?料理?」
ハルキから意外すぎる案が。
「...ムリだよ。
ケーキ作り以外にあたし料理できないもん。」
「ケーキ作れば?クリスマスだし。」
ケーキ、かぁ...。
でも爽司、ケーキ好きそうじゃないっぽいしなぁ...。
「ケーキ、好きで得意なんだろ?」
「...そんなのでいいのかな?重くない?」
作れないわけではないけど
手作りのものって、重いってよく聞くし...。
「重くねぇよ。重い言うヤツなんか捨てれば。」
そう言って椅子にもたれてミルクコーヒーを飲むハルキ。
「...じゃあ、ケーキにしよっかなっ。」
「おう。」
作るなら甘くないケーキだよね。
ショートケーキはNG。
チョコケーキも...NG。
あ、ビターならいけるかな?
「材料買いに行ってもイイ?」

