体のラインがくっきりと見える黒のドレスワンピース



髪を掻き揚げて、


「このカクテル飲んでないなら良いでしょ?」と


悪戯に笑う。



化粧もそこまでしてないだろうに。



まるで夜の『Venus』



誰もが見惚れる様な容姿に、思わずいつもの俺を忘れそうになった。




「ぜひ一緒に。」


カチンッと飲み掛けのグラスを彼女のグラスにぶつける。




「有難う、この夜に乾杯」



また悪戯に笑う彼女に、俺も同じ様に笑った。