いきなりでかい声で叫ぶから、何事かと思って目を向けると、 手の上のアイスキャンディーが原型をとどめてないほど、でろでろに溶けていた。 「ふっ…あはは!」 これはさすがに笑いをこらえろって言う方が無理で。 それにつられて女も笑った。 思わぬ笑顔にちょっと驚いた俺が ポケットからハンカチを出して渡すと、 「あっありがとうございます!!」