雨の日の奇跡




注文が決まった俺は店員を呼んだ。



「お待たせしました!ご注文は…」



言おうとすると同時に、
その店員の声が重なった。


「あ、あの時は!ありがとうございました!!」



…は?



一瞬なんのことか分かんなくて、その女の顔をよくみると…



「え?ああ、あの時の」



思い出した。



あのときバスの中で
ずっこけてた女だ。