雨の日の奇跡




「裕斗さ〜ん!!」



急いでその背中を追いかけた。



私の大声に気づいた裕斗さんが後ろを振りかえった。


「あ、またこの前の。ってか、何で名前?」



「すいません!この前のカフェで書類に名前書いてあるの見ちゃいました!」



「あ〜なるほど。で、どうしたの?」



「えっえっと…特に用はないんだけど、裕斗さん発見して、会いたくなって走ってきちゃいましたっ」



「……」