雨の日の奇跡




何気なく前を見ると、見覚えのある背中に思わず声をあげてしまった。



「ああっ!」



「え?何?!」



突然大声をあげた私に、びっくりする凛。



「裕斗さん!!」



「うそっどこ?!」



と言ってあたりをきょろきょろと見回す。



「ごめん、凛!!ちょっと待ってて?」