ふと目が行った、足元。 「あ!スーツ…!!」 その人のスーツが濡れていた。 さっき私が転んだとき、傘投げちゃったからそれがあたって濡れちゃったんだ… 「あ〜別にすぐ乾くし大丈夫」 「ほんとすいませんっ!」 そう言ってる間も胸の鼓動は早いままで。 おさまる気配を見せなかったんだ。