母親参上

ところが、一夜明けても、星太の腹痛は治らなかった。むしろ悪化してるようにも見えるほどだ。
ところが、この日は日曜日。母は昨日病院に行って診てもらってるんだと言う安心感もあり、わざわざ救急外来に行くほどではないと思ったのだ。

「なんか、動かなかったら痛くないや。」

「ほんでも、点滴で良くなるって言ってたのになぁ。」

そう言いながらも、トイレ以外は起き上がることもなく、無理に食べさす程度の食事と水分…いったい、どうしたのか…インフルエンザの名残なんだろうか。
ひたすら寝ている息子を、母はそっと頭を撫でてあげることしかできなかった。