母親参上

気が重いと思いながらも、その日は来てしまった。

何を言われるのか、母は想像がついていた。

喧嘩や、いじめなどに関する事なら、この懇談を待つより、学校に呼び出されるに違いない…そうではないと言う事は………。

指定された午後3時より5分ほど早く着いた。待っている、その5分間ですら、ソワソワした感じを隠せずにいた。しかし、3時になっても、前者の方が出てこない。

中の様子をうかがう…。

人の気配こそすれど、会話なんかは聞こえてこない。

両隣のクラスは、空気を入れ換えるためが、初夏の暑さを少しでもなくすためか、割りと大胆に窓や扉が開いている。

「いやいや~頑張ってくれてますよ。ただねぇ、喧嘩の仲裁に入ったはずが、喧嘩に巻き込まれちゃって、て多いですね。」

左隣の1組の男の先生の声は廊下によく響いていた。