翌朝、星太の熱はぐんぐん下がっていた。母はこのまま回復に向かうであろう安堵感すら、感じていたのに…。
「ママ、お腹痛い…。」
今だ、彼は私をママと呼ぶ。ママ様とかお母様とか言えば?と冗談で言ったら、本気で嫌がられたっけ。
「お腹痛いんやったら、トイレ行きや。」
突き放した返事をした訳ではない。普通に下痢にでもなったのかと思ったからだ。
「トイレ行っても治らないねん。」
「ほんまか。まぁ、インフルエンザやし、お腹弱くなってんやろか。明日、朝一で病院予約するから、診てもらおうね。」
「うん。」
この日、彼は辛うじて、水分こそとったものの、何も食べようとはしなかった。
母はそれは、インフルエンザやし、お腹弱くなってるしで、食欲不振かな…くらいにしか思わなかったのだ。
「ママ、お腹痛い…。」
今だ、彼は私をママと呼ぶ。ママ様とかお母様とか言えば?と冗談で言ったら、本気で嫌がられたっけ。
「お腹痛いんやったら、トイレ行きや。」
突き放した返事をした訳ではない。普通に下痢にでもなったのかと思ったからだ。
「トイレ行っても治らないねん。」
「ほんまか。まぁ、インフルエンザやし、お腹弱くなってんやろか。明日、朝一で病院予約するから、診てもらおうね。」
「うん。」
この日、彼は辛うじて、水分こそとったものの、何も食べようとはしなかった。
母はそれは、インフルエンザやし、お腹弱くなってるしで、食欲不振かな…くらいにしか思わなかったのだ。
