母親参上

入院中、おいしい物をたくさん食べれなかったと思って、一緒に来てくれていたおばあちゃんが、昼だと言うのに、焼肉バイキングに連れて行ってくれた。

星太は、うれしそうに、あれもこれもと皿とってテーブルに並べた。

ところが、すっかり小さくなった胃には、思ったほど入らなかったらしく、たくさん食べれなかったようだ。

それでも、好きな物が食べれるという現実が、とてもうれしそうだった。

家につくと、久しぶりの我が家に、うるさいくらいの活気が戻ってきた。

「星太がいなかったら静かやったわ。」

おばあちゃんにそう言われると、

「僕がいないほうがいいんか…。」

と、少し寂しげに言うので、

「そうやないよ。」

と、母はなだめてやったものだ。