母親参上

退院が決まって悲しそうな顔をしたのは、星太たけじゃなかった。
仲良くチェスをしたり、長い時間を共有してた同部屋の男の子だ。
聞けば、彼も退院の兆しは見えてるらしいので、遅かれ早かれ二人はお別れの日を迎えることになる。

退院の日が決定すると、二人はさらに密接に時間を過ごしているかのようだった。
考えてみたら、こんなに長く、丸一日を共にしてた友達って、いないんだよね。子供だし、お互いの病気をうまく理解してないのか、励ましあったりなんかはなかったにしても、同部屋に同じ年頃の友達がいたと言うことは、彼らにとって、どんなに心強かったか…。想像以上だったのかも知れない。