母親参上

母の二重生活が1週間も続いたころ、星太はかなり元気になっていた。

病室も個室から大部屋へと移っていた。

季節的に、小さい子供のインフルエンザから肺炎になりかけの子の入院が増えていた。
星太はインフルエンザだったこともあり、そういった赤ちゃんと同部屋になることが多かった。

赤ちゃんのお母さんは、私よりも大変そうに見えた。
ちょっと売店とか、ちょっとトイレなどでも、赤ちゃんの寝てるすきか、看護師さんを呼ばなければいけなかったのだ。

しかし、大事をとっての入院が多く、2、3日で退院していった。

母は、そろそろ、星太も退院にむかっているだろうと思っていた。