母親参上

そうは言っても、この二重生活は、とてもハードなものだった。

母は、自分は痩せほそるんではないかと思ったが、なぜか、体重は増えていて、びっくり…いや、がっかりだった。
コンビニ弁当がいけなかったのかしら…。

自分は動いているんだと過信して、普段より、食べていたのかも知れない。

星太は、みるみる痩せていた。普通食に戻っても、量が食べれなくなっていたようだ。

スナック菓子などは、持ち込めないので、食べる機会もなかったし、3時に病院からでる、バナナやゼリーなんかのおやつも、あまり食べなかった。

食べないからか、いや、ぐ~たらだからだろうか、星太は運動することを嫌がっていた。
運動と言っても、院内をぐるぐる散歩するだけである。それでも、動いていると、傷の回復が早くなるとかで、母は、朝と夜の自分のいる時間に数度、散歩に連れ出した。