母親参上

入院生活は、思った以上にハードだった。
しばらくは、歩行も困難な為、トイレに行くのも時間がかかる。

星太は、盲腸の痛みが去った代わりに、傷の痛みと闘うことになったわけだが、もとがぐ~たらな性格で、さらには、マイペース。痛いなら、トイレもがまん…がまんしきれなくなると、痛い痛いと騒ぎながら、時間をかけて起き上がり、支えられながら、やっとの思いでトイレに行く始末である。

母は、尿の量を計り、トイレに行った回数などを指定の用紙に書く。食事ができるようになると、食べた量なども記入する。簡単な事だが、なかなか面倒くさいものである。