母親参上

2時間か。

母は、すぐさま現実を見なければならなかった。私は、3人の子の母なのだ!
そろそろ、おばあちゃんも帰ってくるはず、一回帰って、娘たちを置いて、星太の入院道具もいるし…。2時間、2時間あれば、戻ってこれるはず。
我が家は、旦那の建てた家に、私の両親が一緒に住んでいる。こんなときは、そのありがたさが身にしみる。
両親は二人共働いているので、昼間はほとんどいない。今日も出勤日だった。しかし、さっき旦那に電話した後で、両親にも連絡入れていたので、急いで帰ってきてくれているはずだ。

「もしもし、あ、もう家にいるんやね。一回帰るから、うん、うん。じゃ、急ぐから。」

両親もかなり心配しているのだ。そりゃそうだ、痛い痛いと言ってた姿も見ている。でも、しばらくは、星太ではなく、娘たちをお願いせざるおえないのだった。