「見て!雪だよ、雪が降ってきた」

千夜が嬉しそうに騒ぐ。

「ホワイトクリスマス……か」

「もしかしたら、天国にいる二人からのプレゼントかも」

「……そうだな」



今回の一件でやっと、じいちゃんの本質に迫ることができた。

じいちゃんの『願い』……それはきっと、





自分の想いは相手にしっかりと伝えるということ。

俺や千夜には、自分と同じような経験をしてほしくないから──

そんな気がする。