「さあ…おとなしくしな」

黒服のリーダー格とおぼしき男がゆっくりと彼との間隔を狭めて行く。

追い詰められた彼は、無駄なあがきと解りつつも後退りする。

黒服のリーダー格の男は、懐からゆっくりとピストルを取出し

「俺は紳士なんでな…苦しませずにあの世へ送ってやれる節度ってもんを持っている」

そう言って彼の心臓のあたりに狙いを定める。