次の日も歩いて20分の道のりをなんなく歩いて学校へ行った。

クラス分けが行われ、隣の小学校とうちの小学校の生徒が入り混じったクラスだった。

まだ初日ということで、話せる相手はもちろん6年間一緒にすごしてきた同じ小学校の友達としか話せず、変な空間が教室にはあった。

お互いが探り合うような目付きで、火花がちっていたかもしれない。

自分の中で不安がよぎったが、逆に楽しさもあった。
なのでボクはなにふり構わす、色んな人と話してみた。

席に着いて、たまたま隣の席が隣の小学校の子だったから名前を自己紹介し「クラブ何入んの?」と訪ねたら「野球やで!そっちは?」と軽い感じで会話ができたので、ちょっと一安心。「もちろんオレも野球やで!仲良くしよな!」みたいな感じで中学校第1号となる友達ができた。

そして知らぬ間に、自分以外のみんなも仲良くなりつつある雰囲気が教室を包んだ。