Magic☆Girl




「姫華なら帰ったよ。」



わたしはなるべく落ち着いて聞こえるような喋った。



「でも、俺朝川には会わなかったぜ。」


そうか!姫華も魔法で帰ったんだった。


…と言うことは、大祐は姫華に会わないんだ


しかも、屋上の出口は1つ。


何が何でも、姫華と大祐は出会うはず



な、なんて言おう?



「えっと…………も、もともと姫華は居なかったのよ!!」


「はあ?」


さすがに今のは通じないか…

でも、言っちゃったし………



「じゃあ、あの話し声はなんだよ」




なんで、こんなにしつこいの!?


なんか、いい口実は………


「わ、わたし練習してたの!!えっと、えっと、え……」


「え?」


「えええ………演技の練習!!そう!!演技の練習してたのよ!!あはははっ」


ふぅ~
なんとか、誤魔化せた


「よしっ!!じゃあ俺が見てやるよ。」


げっ
まさか
嘘でしょ



演技の練習なんて嘘に決まってるでしょ!!