「ということは…記憶を……消すの?」 姫華は恐る恐る聞いた。 記憶を消す? そんなこと、出来るの? 姫華はやっぱり魔法使いなの? 姫華のお父さんは何者なの? こんなこと、現実でありえるの? …きっと、わたしが魔法使いがいるか、ほかの子に聞いたら返ってくる答えは同じなはず。 大祐も久美もそうだった。 みんな信じていない出来事が本当に起こるの?