だって…
姫華が、指を鳴らしてホウキを出したから…



姫華はホウキに跨って空に浮いた。



う、うそでしょ?



これって…魔法のホウキ!?



いやいや、そんなわけない。

だって魔法なんて存在しないんだから…



「マジックフライ」


姫華がそう言うと、いきなり強い風がわたしを吹き飛ばした。



「キャーッ」


「えっ!?」


しまった!!
姫華にバレたかも…




「り、璃南?」


どうしよう!!
逃げなきゃ