夢かもしれない。 でも、これは多分現実。 「どうしたの?」 「え?」 振り返ると、イケメンな男の人が立っていた。 すっごく、服装が立派っていうか、豪華っていうか。 この人も王家の人なのかな? もしかして姫華のお兄さんとか。 「もしかして君が噂の子?」 「噂?」 わたしって噂されてるんだ。 自分が思っているより、もしかしたら結構美人なのかも。 「人間界から来たんだろう?」 「はい?」 「城中で噂になってるよ。人間界の子がフローリー王国に来たって。」 あぁ~なんだ、噂ってそのことか。