馬車が止まってドアマンがドアを開けた。 「璃南、降りていいわよ。」 「う、うん。」 わたしは今、フローリー王国にいるんだ。 そこに今降りようとしている。 魔法があったらいいな、って思ってた。 でも、魔法なんて存在しないって思ってた。 ここは、魔法があって魔法が存在する国。 みんな誰もが一度は使いって思う魔法の国。 こんな経験きっと、人生最大だと思う。