そして次の授業が始まる。



俺がボーと黒板を
見ていると

隣が何やらガサガサと
うるさい……




気になって美音の方を
見ていると
何かを探しているらしい…。







あ!
これは消しゴムを
忘れちゃったパターンだな★





そう思って
ゆっくりと君の机に
消しゴムを置く。






「……え?」





もちろん美音は
俺の行動に驚いていた。



「ないんだろ?使えよ」


それだけ言って
黒板に目をやる。




「な、尚……」




また愛しい声で
俺の名前を呼ぶ美音。


きっと
“大きなお世話”とか言って
消しゴムを返してくるだろう。




俺はそう思って




「なんだよっ!」




と強気で言ってしまった。