「いつも嫌いって言ってたじゃん」 「す、素直になれなくて…」 私の鼻をすする音が 廊下中に響く。 もう皆が帰ってしまって 誰もいない廊下。 そんな廊下に 私と尚がいる。 そして一向に 私の手を離そうとしない尚。 どうして…… 何も言わないの?