「……尚…………」





「な、何だよっ」





私に文句を言われると思ったのか
私に怒り口調で言ってきた。








「……ありがと」






私はこの日
初めて君に素直になれた。







少し拍子抜けした尚が
可愛くて



笑いそうになった。






「べ…別に」








そう言って
君はノートを移し始めた。







君の顔が
ほんの少しだけ
ピンクに染まったのは
気のせいかな…?












素直になって











よかった。