謝りたくて


声かけたのに






話すのが嫌なくらい
嫌われたら




謝れないじゃん……












そして次の授業が始まる。











……あれ?





消しゴムがない!?






どうしよ……
消せないじゃん……











筆箱をガサガサさせていると








コト…――――




私の机に
ゆっくりと消しゴムを置く。




――――尚だ。










「?」






私が頭にハテナを浮かべていると
尚は小さく溜め息をついた。







「ないんだろ?…使えよ」





それだけ言うと
黒板に視線を戻した。













初めて…………









君の優しさを感じた。










嬉しくて嬉しくて




涙がでそうになった。










私のことを嫌いでも








君は優しいんだね……