Sleeping dream

ホテルに着くと、別々にシャワーを浴びた。


バスローブを着て、ベッドに近付くと、

先にシャワーを浴びたショウがベッドの端でタバコを吸っていた。


振り返って私を見ると、ショウは指でタバコを挟み、ニタッと笑った。


タバコの火を消すと、私に近づき、顔を寄せつけた。

髪から水がぽたぽたと絨毯に滴れ、水玉模様を作っていた。


目を閉じて、呪文を唱える。



――大丈夫。

  怖くなんかないよ。



そして、私は彼の唇を受け入れた。


舌と舌が擦れ合うたび、官能的な気分になる。


彼は当然のように、手を私の体へ滑り込ませ、そのままベッドに倒れた。



――私の心を埋めて欲しい。


私は天井の小さなシミの数を数えながら、心の中で祈った。





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