Sleeping dream

駅に近づくにつれ、人が多くなる。



彼は真っ暗な空を見上げる。

「なぁ、愛。
 どうして、この街は星がないん だろな。」


「星はちゃんと、あるよ。
 でも、私たちには見えない。
 人が作った薄汚い膜で空が覆わ れてるの。」


「何か人って、悲しいな。」





そう。


星は隠れて見えないだけ。

だから、私たちは忘れちゃいけない。


ちゃんと、ここに星はあるってことを。


私たちを照らそうとしてくれていることを。







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