Sleeping dream

「…いちゃん、愛ちゃん! 起きて。
 愛ちゃん!」

彼が私を揺すって、起こしていた。

彼の小声で起こされ、目を覚ます。

目の前のスクリーンにはエンドロールが流れている。


映画、終わったんだ。



劇場から出ると、“愛ちゃん、寝過ぎー!”と、笑い出した。

「私、アクション系とか苦手なの 。連れてくる相手を間違えたわ ね。」

私が強がって言うと、さらにウケている。




来たくて、来たわけじゃないんだから。

仕方なく、来たんだから。



「まいっか。オレは楽しかったし 。
 腹減ったなぁ。何か食おうぜ。
 愛ちゃん何が食べたい?」


「何でもいいから、早く行きまし ょ。」


「じゃあさぁ、ラーメンね。」



彼の選択でラーメンを食べた。