「あの…いいんですか?
 パフェ奢ってもらっちゃって。」


彼女の上目使いにまたやられてしまった。


「いいのよ。
 この前、美味しいプリンいただ いちゃったから。
 それに、ここのイチゴパフェ、 絶品なんだから。」


私はそう言うと、彼女はニコッと笑った。


「じゃあ、お言葉に甘えて。」


彼女の長細いスプーンが生クリームを掬った。

スプーンを口に持っていくと、真ん丸な目をパチパチさせていた。


「美味しー!!」


“でしょ?”と私は首を傾けた。


私もスプーンを持ち、イチゴアイスを掬った。





女の子二人に甘い物があると、最強だ。


会話が弾み、時間はすぐに過ぎていく。


美央ちゃんが通っているお嬢様学校での話や今度、初めて合コンに行くこと、初恋の話。

その他にもガールズトークをたくさん話した。


もっとも、私には純愛をした経験はないから時折、頬を赤らめながら、話す美央ちゃんに相槌を打つことしかできなかったけど。





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