Sleeping dream

何度も抱き合った。


お互いがお互いを求め合っていたわけではない。


行為が一つ終わると後遺症のように虚しさが残る。


どうしようもない私が暗闇の中ですぐに触れることができたのがユウトだった。

私はまるで彼を物のように扱っていた。


罪悪感なんて少しもない。

それどころか、私の中には安心感があった。


きっと、こんな私をユウトはバカな女だと思っているのだろう。



――ホント、バカだよ……




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