Sleeping dream

彼の唇が、舌が、指が、


私の体中を走る。


きっと、彼は私を大事にしているんだろう。


優しく抱いているのだろう。


それにもかかわらず私の体は快楽を感じない。


彼の体温も滑らかな肌さえも感じない。


自分が人間であることを疑ってしまう。


神様が私に与えた罰なのだろう。




ユウトの下で私は思った。

もしも、真っ白に生まれ変われたら、


みんなと同じように恋をして、


手を繋いだり、抱き合ったり、キスをしたり、結ばれたりしていたのだろう。



彼の目と私の目が合った。

官能的な目つきで私の名前を耳元で呼ぶ。



――神様、


  私には愛すら与えてくれない  のですか?





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