Sleeping dream

「あのさ、さっきから何が言いた いの?」


眉間にシワを寄せて、少しばかり不機嫌そう。



レナもそろそろ気付いたら?



「ったく、変な汗かいてきたよ。」



ケンもとっとと、言えばいいのに。



「つまり……」


ナオトが躊躇いがちに話し始めた。


ケンはすかさず、ナオトの口を手で塞いだ。


「ケンはレナの事、ラブなぁの。」


ユウトは手でハートを作り、さらりと言ってしまった。

しかも、満面の笑みで。


「あっ……」


一瞬、空気が止まった。


ケンは口を開けたまま固まってるし、

ナオトはユウトにナイスと合図している。


当の本人、レナは大きな目をさらに大きくしている。

今の状況はたまらなく可笑しかった。


「あの……」


沈黙を破ったのはケンだった。


彼は言いにくそうに話始めた。


「あの…その…何て言うか……」


余程恥ずかしいのか、頬はさらに紅潮している。


せっかくバッチリセットした髪も乱れてしまった。


「あ゙ぁぁぁーー!!
 もーいーや。
 レナ、好きだ。
 大好き。」





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