Sleeping dream

パーティーが始まった頃はまだ、日がうっすらと空を照らしていたけど、

気がついたら、外はすっかり暗くなっていた。



彼、ユウは今、どんな子とどんな風に過ごしているんだろう。



さっきから頭の中はユウの事ばかり。



はぁ……


今日は楽しもうって、決めたはずなのに。


バカだね、私。


ユウが誰と何をしていようが、私には関係ないよね。


レナのマシンガントークも少しクールダウンしたみたいだ。


「レナはさ、純粋に恋とかしねぇ のかよ。」


ケンは彼女の男性遍歴に呆れたみたいだ。


「してるよ。
 ショウくんとかね。」


ケンは深くため息をついている。


ユウトとナオトはその姿に吹き出している。



あぁ、なるほど。


ケンはレナが好きなんだ。



他人の恋愛に興味がない私でも、僅かに揺らいでいる空気で何となく思った。


「何で笑うのよ。」


レナはあっけらかんと言った。


「レナ、男心わかんないのかな?」


ユウトはレナの顔を覗き込み、茶化した。


「おい!
 余計な事言うなよ!」


ケンは頬を赤らめて、ユウトの体に当たっている。


あたふたしているケンを見ながら、私は思ったんだ。


――私も誰かに愛されたい。





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