私の敵はチビ会長




『…まず…3年3組のボーリング・3年1組のカラオケ・2年2組のクイズでドンっ…?…で。1年4組の告白大作戦!!・2年4組のイナ○マ○レブ○…』




…パクリじゃん…。


呆れながら心のなかでツッコむ俺は大きな声で最後の一組を読み上げる





『え〜と…最後は1年7組の喫茶店』

『はぁ!?なんであたしのクラスがっ?』




いきなり立ち上がり俺を吹き飛ばす勢いで怒鳴る志穂



び、びっくりした…


激しく波打つ心臓を左手で押さえ、聞き返すとき志穂を睨んでしまった




『…なに?』



俺の声に一瞬ビクッとした志穂だったけど唇を噛みしめて今度は志穂が睨む




『なんで…あたしのクラスが参加してんの?』

『知らなぁ〜い。俺が決めたんじゃないし』

『じゃあ誰が決めたの?』

『おまえらの組の級長』



笑ってる俺をまた睨みながら必死に級長を思い出そうとしてる



ぷっ…。それぐらい覚えとけよ



隠れて笑ってると近くの教室から男子と女子の声が交じり合った笑い声が聞こえた


トンカチの音も聞こえてくる







今の時間は各クラスの出し物の製作及び計画の時間



俺達は特別に自由時間にしてもらって生徒会の出し物製作をさしてもらってる




まぁ…先生に頼んだんだけど…。




『あ。やべ…もうこんな時間か』



時計を見てため息が出る



いまからまた教室に戻ってクラスの出し物を手伝わなくちゃなんない




一応…学級委員だし?






『おい進…悪りぃ〜あとはまかせてもいい?』

『ん?どっか行くの?』

『ちょっと教室に戻る』

『それなら俺も行くよ♪優にまかせればいいし』




満面の笑みとは裏腹に適当なこといって走っててしまった



はぁ〜…おまえのせいで仕事ふえたんだっつうの



嬉しそうに帰ってくる進を見てまたため息が…