私の敵はチビ会長









学園祭 10日前





『はよぉ〜』

『あっ恭!!こっちこっち』

『分かったから引っ張るなって?』




教室に入るとすぐに進につかまり連行される。だから息つく暇もない…



痛いぐらい引っ張る進に付いていくこと5分


またいつもの場所に着いた



お…みんないるな




『はよ。あさからご苦労さん』

『恭哉はよ?なんか眠そうだけど?』

『『恭哉おはぁ〜♪』』

『恭哉おはよ〜』

『…おはよ』





この中庭に集まった生徒会メンバーは全員で6人か…


おいおい…よりにもよって副がきてねぇじゃねぇか



あ…そっかどっか行くって言ってたっけ?




しかし…すくねぇ



半ば半切れになりながらも沙織と葉月先輩が急かすもんだから地面に座った





『じゃ…生徒会出し物について最後の確認をしたいと思います…』

『確認って本当にあれでヤル気?』

『あ?あたりまえだろ。志穂ちょっと黙ってて?』

『…。』




そっけない返事に怒ったのは分かったが、珍しく口を閉ざす


ありゃ?文句が来ない



不思議に思ったけどそんなこと考えてる余裕はなくて…


すぐに本題を話始めた






『やることは、決まったとおり [happy road]でいく。各出し物の協力はえたので発表していくぞ?』




…いつもならここで返事をするはずなのに、今日はそれがない…。




変な違和感をもちながらも周りをみて目を見開いた






…全員俺の話ちゃんと聞いていた


しかもメモなんかとってやがる…




真剣な眼差しでひたすら手を動かしている姿を見て一瞬眩暈がした




まぁ…これはこれで気色悪いけど、仕事がやりやすいことには変わりがないからほっとくことに