私の敵はチビ会長





『お、おいっ!?なにすんだ!』



布のなかで足や手を動かし暴れまわる。でも腕のせいでおもったように動かない

騒いでいたらいきなり地面から離れた




おわッ!?



どうやら誰かがこの布を担いでるらしい…3人ぐらいか




ん…?進の声が前方から聞こえる。なにやら笑ってる様子


笑ってんじゃねぇ!!助けろコノヤロー!




『おっと。おい恭哉暴れんなよ?』



聞きなれた声が俺を黙らせようと頭を叩いた


痛っ…。



叩かれた頭をさすりながら叩いた方角を見て勢いよく蹴りつけた





『痛ってぇ!?なにすんだ恭哉!』

『おまえこそなにしてんだよ!?アホ郁』

『誰がアホだっ!なにって誘拐にきまってんだろ!!バカ恭哉!!』

『おまえは本当にアホだなっ!?それ犯罪だぞっ』

『おまえだと犯罪になんねぇんだよ♪』

『なるわっ!!』




高松郁(タカマツ イク)それが俺を叩いた正体



俺は大声出しすぎて声ガラガラ…  


向こうもヤバイらしく静かになった




そんな中、他4名の笑い声な響いている



うぜぇ…。その声は知り合いばかり


段々バカらしくなり暴れることはやめて頭をつかってこいつらの狙いを考えよう



つっても…こいつら全員バカばっかりだしな。なに考えてんだか…





『あ!着いたよ?みんな。』

『あっ本当だなぁ〜。』

『疲れたぁ恭哉重い…いいもん食ってんな』

『会長さんだからな…』

『でも、蹴ることねぇよなぁ?めっちゃ痛いんだけど?』

『プッ真っ赤♪』

『マジで!?あんにゃろ〜。』



楽しそうだな…おい。


5人のおしゃべりが長すぎて疲れる体制のまま待ってる俺



いい加減切れそう…。



そう思ってると急に眩しい光が上から注ぎこんできた



…ん。まぶし