私の敵はチビ会長







キーンコーンカーンコーン





終わりをしらせるチャイムが鳴りみんな話始めた





はぁ〜…。聞けなかった分の授業あとで先生に聞かないとな…



席を立とうとしたその時…




『ねぇねぇ〜!藍川くん!!この問題どうやって解くの?』




5〜6人ぐらいの女子がさっきの授業の教科書を持って俺を囲んだ



急に現れたもんだからびっくりしてまた席に座りなおしてしまった





…めんどくせ。なんで俺に聞くんだよ?


ほかに頭いい奴いっぱいいんじゃん…




笑って逃げようとしたが、イスに座ったのがダメだったらしく



取り囲まれ動けない状態に…


…しょうがねぇな。早く終らせるか





『見せてみて?』

『う、うん!!これなんだけど…///』



一人の女子の教科書を覗き込むように見る



は…?こんなん簡単じゃん…


てかおまえさっきこういうの解いてたし…




苦笑いになりながらもその女子を見て教えようとすると





『あれ…?顔、赤いよ?』



その顔はトマトみたいに赤くて真っ赤だった




『大丈夫…』


『ちょっといいかな…?俺恭と話あんだ♪』




トマト顔の女子を押しのけ、俺の名前を呼びながら誰かがきた



ん…?この声?


助けようとしていた女子から視線をはずし上を見る






『し、進!?』

『よ♪おひさぁ〜!!』

『おひさっておまえ…』

『まあ、話はあとで。ちょっと来て?』

『は?ちょっ』




腕を無理矢理ひっぱられ勢いよく立ち上がった


さっきの女子をギリギリのところで踏みそうになったけどなんとかセーフ…




つうか…痛い!もっと優しく引っ張れ!??




集まっていた女子達は進の登場ですごんで解散していった